2025/06/06 18:32
普通《序章》に2なんてあるのか?いや、ないよな。
ただ、なぜいきなりこんなブログを書こうと思ったのか、それだけ記したいと思いまして。
3ヶ月間旅をしている中で、街歩きの際も常に持ち歩いていたのがノートとペン。3ヶ月間で3冊のノートにびっしりと「今」を書き込んでいた。それが私にとっての記録であり、会話であったり、独り言であったり、時には不満や弱音のはけ口だったり。
誰のための何のためのノートでもなく、まさに私の相棒だった。そのノートを私は「最も」と言っていいほどの宝物であるにも関わらず、なんと、私はこの24年間一度たりともまともに読み返すことがなかった。
そう。一度も!
旅から帰国した時はホッとしてしまって、正直ノートを見ると辛さやキツさのようなものが蘇ってきそうで読み返せなかった。
それがいつの間にか、ノートを開くと辛くなるという勝手な思い込みに変わり、さらに子育てに仕事に追われる中で開く必要がないものとなっていった。
それが先述した通り、私の周りに「旅」というワードがチラつき始めて、やっと、やっと!私は3冊のノートをホコリの被った箱から取り出して開いてみることにしたのである。

正直驚いた。
24年だもの。記憶にないことが多すぎる。自分が書いたこと、体験したこととは思えなかった。50歳オーバーになった私の想像を超えた若かりし頃のドキドキワクワクが詰まりすぎてて、なんていうか、読んでて溺れそうになった。大好きなジュースをストロー使わずに一気に喉に流し込んでむせそうになった感じか。いや分かりにくいか。
とにかく未知の世界の驚きに溢れていた。スマホがある今の時代では経験できない体験が書かれていて、読み進める中で自らの記憶の引き出しを探しては開け、思い出したり思い出せなかったり。
ああ、もっと早くこのノートを開いていれば、私の記憶にもっとしっかりと旅のことが刻まれていたであろうに。

そして、まだかろうじて記憶の引き出しからあれこれ思い出すことが出来る今のうちに、記録魔な私が綴ったノートの内容を整理して残したいと思ったのだ。
そしてこれが、21世紀が始まった時代の旅の記録として、「昔の人は大変だったんだなぁ」と若者が鼻で笑って読んでくれたら、そんなに嬉しいことはない。
来年は旅に出て25年、そしてLadybugを始めて20年という節目の年。その2026年の始めまでには3冊のノートをブログにまとめておきたいな。
こんなゆるっとした感じなので、ゆるっとお付き合い頂けたら幸いです。